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特約店って? 下編

前回は、
◎お酒の業界には、特約店というのがある。
◎お酒には一般流通商品と、限定流通商品がある。
◎特約店は酒蔵さんから認められて、限定流通商品を扱うことができるセレクトショップである。
というご紹介をしました!!

今回は、この特約店制度が生まれた背景のご紹介・・・
これは『地酒』という言葉の誕生、一般流通商品と、限定流通商品が何故差別化されたかにも関わる話になります。

時は平成元年(1989年)、お酒を販売することができる免許=酒類販売免許の規制緩和が始まりました。
これによって、当時どんどんと増えていた、ディスカウントストアや、コンビニエンスストアでもお酒の取り扱い(ビール含む)ができるようになってきました。
その結果、それまで存在していた、所謂町の酒屋さんは、加熱する価格競争に負けて衰退していきました。(弊社は巻き込まれませんでしたが、この価格競争、直近までずっと続いておりまして、2017年の法改正で安売りが規制されるまで凄い勢いで続きました、ビール等は売っても利益がでないどころか、売って赤字という状況まで見られておりました・・・)

これにより困ったのは、町の酒屋さんだけ・・・ではなく、実は酒蔵さんにも困った事態が。
自社製品が価格競争に巻き込まれることによって、酒蔵さんの意図しない価格で販売されてしまう状況が出来上がってしまったのと、取扱店が短期間で急激に増えたことによって製品の管理体制に難のある取扱店が出てしまったことです。
主には、要冷蔵商品を常温にて貯蔵する、売れないのに仕入れることによって商品品質が劣化、その後安売りへ⇒お客様は品質の劣化した商品を口にして製品への不信感、という負のスパイラルが出来上がってしまっていたのです。

これを危惧した一部の酒蔵さん、酒屋さん同士は全国各地で出会い、
酒蔵さんはキチンとした商品管理能力があって安定した価格(定価)で販売してくれる信頼できる酒屋を求めました。(特約店です)
酒屋さんはどこでも買える商品よりも、知名度よりも厳選された味わい重視の商品を作って信頼関係を築ける酒蔵さんを求めました。

そうして現状の知名度や多少高価であっても味わい重視で製造・流通を始めた各地の小さな酒蔵さんのお酒たちは、その土地土地のお酒・・・という事で一般販売商品と差別化のために『地酒』と言われるようになったのです。(諸説あります、一例です)

そして現代へ・・・。というわけです!!

長くなってしまいましたので特約店についてはこの辺りで・・・。
またご興味ありそうな方が多ければ書こうと思います!

いつもありがとうございます!

酒のやまもと
山本晋也